意味が分かると怖い話

コピペにコピペを重ねてネットに拡散された「意味がわかると怖い話」シリーズを集めています。

トイレの花子さん

「トイレの花子さん」ってあるでしょ?

トイレの前でノックして、花子さんあそびましょうって言うやつ…

例えば、私と誰かとが、

ノックして「あそびましょう」って言ったとするでしょ。

すると「はーい」って、誰も居ないはずのトイレから声がするのね。

恐る恐るドアを開けてみる。でも……誰も居ない。

一緒にいた子は怖くて逃げ出す。そういうシナリオ。

本当は、トイレの中には私の友達のAが入ってた。

ドアを開けたときに、見つからないようにドアと壁の隙間に隠れて。

見事にひっかかるのが面白くて、そんなことを繰り返してた。

ある年の夏休み、校舎が改装されてトイレも新しくなった。

Bが、もしかしたら新しい校舎にも花子さんは居るんじゃないかって言い出した。

(Bは散々、あのトリックに引っかかってた。種を教えたことは一度もないけど)

だから私とAは大急ぎで口裏を合わせて、

以前と同じようにAはトイレに隠れた。

Bが恐る恐る言う。

「花子さん、あそびましょう」

「はーい。何してあそぶ?」

Aはいつもと違い、ちょっと裏声気味に返事をした。

掠れているというか。

私とBは恐る恐るドアを引く。誰も居ない。

新しい校舎でも花子さんは居たんだ!

とBは怖がっていた。

私とBがトイレから離れたのを見計らい、Aも出て行ったようだ。

その日の帰り道、Aに話を聞くと、こう返ってきたのを覚えている。

「トイレには誰もこなかったよ……?」

Aが髪型をおかっぱにしてきたのは、次の日からだった。